第52章 雨
仲間を失った喪失感から救いの手を差し伸べてくれたクレア。
そして無事の帰還を確認でき、またこうして再び1つになる事ができた。
今生きてここにいられる事に、決して当たり前ではない特別な感情が溢れ出して止まらない。
ずっと触れる事ができなかったクレアとの久しぶりの交わりに、リヴァイの欲望は暴走し、その身体を貪るように激しく愛した。
しかし、何度も絶頂に達し身体を震わせているクレアが、ダメだと言いながら顔を振りだす。
ココを汚したくないだとかなんとか言いながら必死に抵抗していたが、そんな事を言われてしまえばますますやめてやる気になどなれなくなるのがやっかいな男の性(さが)だ。
別にココで何を漏らそうが構わなかった。
クレアが自分の与えた快楽に溺れた結果であるなら寧ろ悦ばしい。
しかし、クレアはその押し寄せる何かを我慢する様に歯を食いしばると、全身に力を入れた。
すると、今まで自分のモノで押し広げていた蜜壺の肉壁が、今度はギュウギュウと締まりだした。
ずっと溜まっていたのはリヴァイも同じだ。
こんな刺激的な反応をされてさしまうと、余裕綽々というわけにもいかなくなる。
「クレア待て…そんなに締めつけるな……」
眉間にシワを寄せながら忠告をするが、クレアはただ首を振るばかりだ。
「いやぁ…あぁん…!…もうダメ…へいちょう!!」
リヴァイを締めつける肉壁が今度はビクビクと震えだす。また絶頂の波がきたのだろう。
だが、ここまでくるとそろそろリヴァイも限界だった。
「クレア、そんなに締めつけるな…こっちも我慢できなくなる……」
「はぁ…あぁ…もう…私……リヴァイへいちょう…」
潤んだ蒼い瞳から一筋の涙を流し、自分の名を呼ぶクレア。
そのすがるような視線に、リヴァイも先程からゾクゾクと込み上げてきていた射精感を我慢するのはもう不可能だった。