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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第50章 作戦





「そう…だったんですか……」


エルヴィンの問いかけも、この間ハンジに話した疑問も、そこまで深い意図はなかった。


しかし、それらがエルヴィンには高く評価された様だ。


「だからお願い…どうか私の命令に従い戦って欲しい…」


「ハンジさん……」


ハンジは真剣な眼差しで訴えるが、クレアの答えなどいつだって迷う事なく1つだ。


「私は何があってもハンジさんの命令に従いますので…どうかご心配は無用に願います…」



「う…クレア〜〜……」


堂々と敬礼をしながら答えるクレアの姿に目元が少し潤んてしまったハンジ。

気づいたらクレアの両手を力の限り握っていた。



「あっ!!やっぱり訂正させて下さい!基本的にはハンジさんの命令には忠実に従いますが、壁外で無茶な行動とるような時は遠慮なく意見しますのて、くれぐれもお一人で巨人に向かって行くような事はしないで下さいね!」


そう言うと、してやったりな顔で微笑むクレア。


モブリットは書類仕事をこなしながらクスリと笑った。そしてそんな表情にハンジはホッと肩をなでおろす。


「わ、わかったよ〜。モブリットとクレア、2人から説教くらったら流石に分隊長の威厳なくなりそうだから…なるべく気をつけるよ…」



「フフ…お願いしますよ。」



すると、ハンジはまたいつもの調子に戻り、実験やら研究やらの資料を作り始めたため、クレアもまた火の加減を強くし、精製作業を再開させた。



「……………」



ハンジには明るく振る舞ったが、今回の壁外調査には、きっと失敗の許されない大きな作戦がたてられている。



ー何があってもハンジを信じ戦うー



クレアは心に深く刻み込むと、何が起こっても対処できる様に、より一層真剣に訓練に打ち込まなければと自身に何度も言い聞かせた。





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