第2章 護り刀の役割
乱「あ、る、じ、さーん、おはよう!」
スパンッ!!
廊下から元気よく審神者に声をかけた乱は、遠慮なく襖を開けた
乱「あれ?あるじさん?」
審神者の布団はもぬけの殻だった
乱「ちょっと厚、あるじさん何処?」
厚「ふぁ〜〜あぁ?大将ならここに・・・ あ、あれ?」
厚は眠い眼を擦りながら隣の布団で眠る審神者に手を伸ばした
が、
その手は空を切って布団に落ちてしまった
乱「厚!何のための守り刀なの!あるじさんに何かあったら許さないんだから!」
乱は厚を睨むと廊下に飛び出した
厚「ま、待て、オレも・・・う、ぅわ!!」
追いかけようと布団から慌てて立ち上がろうとした厚だっが、腰の辺りがやけに重くて立ち上がれず尻餅をついてしまった
厚「!」
自分の状況を確認した厚は腰にひっつく何かに固まった
乱「何やってんの!厚・・・」
派手な音に振り返った乱も、厚の姿に呆然とする
そこには
厚の腰にしがみついた審神者がいた・・・