第5章 隠された想い
審神者『三日月は今日も日向ぼっこ?本当におじいちゃんみたいね』
三日月「おお、主か。ん?何をしているのだ?」
小狐丸の後ろにしゃがみ込んだ審神者を覗き込む
審神者『しー!こっち向いちゃダメ!見つかっちゃう』
小狐丸「おや、ぬしさまは今日もかくれんぼですか?」
審神者『ううん、今日は鬼ごっこなの。けど、短刀ちゃんたち元気なんだもん。ちょっと疲れたから休憩』
ふぅ、と小さくため息をついて小狐丸の背中にもたれかかった
暖かな日差しと小狐丸の柔らかな髪の感触に眠くなってしまう
審神者『ふぁあ・・・平和ねー』
三日月「主は容姿も可愛らしいが言動も子供のようだな」
鶯丸「そろそろ落ち着いても良いと思うのだが」
小狐丸「そこがぬしさまの魅力です。ぬしさまはいつまで経っても変わらず愛らしい」
もたれかかる重みが心地よく小狐丸の頬は緩んでしまう
平野「鶯丸さま、三日月さま、小狐丸さま、お茶菓子をお持ちしました。あれ?主君?眠って、いらっしゃいますね」
小狐丸「おや、少しばかり体重をかけられているとは思っておりましたが。眠っていらしたのですか」
三日月「遊び疲れて寝てしまうとは、主らしいのう」
鶯丸「だが暖かいとはいえ風邪をひかないだろうか」
平野「何か掛ける物を持ってきましょうか?」
気持ち良さそうな寝顔に起こすのも忍ない
三日月「いや、俺が部屋まで運ぼう」
おもむろに立ち上がった三日月は軽々と審神者を抱き上げた
平野「では僕も一緒に行って「いや、俺一人で大丈夫だ。平野は鬼ごっこで主を探している皆に《主は昼寝》だと伝えてやってくれ」
優しい微笑みを浮かべてはいるが何故か威圧感を感じ、平野は黙ったまま頷いた