第3章 大切な仲間
鶴丸「前世の記憶があるとは・・・こりゃ驚いた。しかし、《桜と三日月と美しい刀》と言えば一振りしか思い浮かばないんだが」
小狐丸「私もですね。ぬしさま、それは三日月宗近というの刀ではありませんでしたか?人であるぬしさまが一目惚れするほどの刀となると彼以外に思い付きませぬ」
審神者『三日月宗近って、あの天下五剣の?んー・・・確かに連想されるけど、三日月宗近なら演練で何度も会ってるわよ?確かに本体も人の姿もとても美しかったけれど・・・違うのよね〜』
三日月宗近
天下五剣の中で最も美しいとされる刀
燭台切「三日月宗近よりも美しい刀、か・・・聞いたことないね」
太鼓鐘「だよな〜」
何千何万とある刀を思い出しながら全員が頭を悩ました
審神者『あら、美しい刀なら沢山知ってるわよ?みっちゃんも貞ちゃんも綺麗だし、ここに居るみんなが綺麗で強くて優しい刀だわ。みんな私の自慢なの。うん、逢えなくても大丈夫!私、みんなが大好きだから!!』
吹っ切れたように満面な笑みを見せる審神者
眩しいほどの大輪の花に刀剣男士たちはドギマギしてしまう
燭台切「すごい口説き文句だね。僕たちは君の霊力で顕現している刀剣だ、君のために刀を振るうよ。だけど覚えておいて、僕たちはみんな君のことが大好きで大切だよ。この先、麗しの王子様が現れても僕たちは君を諦めない。いつか僕のこと《好きだ》って言わせてみせるからね」
隻眼の瞳がウィンクするように細められる