第零世界「メレンス」ースカ―ヴァイス・フィレアの章 始記
第2章 第二章「深化列車036」
「ふふっ...、もうそこまで話が進んでたんですね。これじゃあ、私が介入出来る隙間がもう無いじゃないですか。」
緑針さんは、少し羨ましそうに私に軽く抱き付いてきて、頬を何回か引っ張ってくる。
「私たちが元気にしてないと、水月をさらに不安な気持ちにさせてしまいますし、私たちは堂々と笑顔で接しましょ。それが、私たちに出来る唯一の思いやりだと思いますっ。」
「......。」
「何でも無いですっ。ご飯作って来ますね。」
そう言って、まだミシアちゃんがいるであろう台所に向かっていった。私は私で、水月ちゃんのいる寝室に戻る事にした。