第1章 会いたくて
「おい山崎、出発時間が遅れるたぁどういう事でい。俺はわざわざ早起きしてやったから眠いんで…ふあぁ」
あくびをしつつも、しっかりと山崎の顔面にバズーカを向ける沖田に、土方は紫煙を吐く。
「てめーが眠いのは、夜遅くまでパ◯ドラやってたからだろーが!だからさっさと寝ろって言っただろ」
「土方さん、そんな思春期の息子に対する母ちゃんみてぇな事言わねぇでくだせぃ、気持ち悪りぃ。だいたい俺は遊びじゃなくて、パズ◯ラが今銀魂とコラボしてるんで、やっぱやっておかなきゃって使命感でですねぃ」
「そんなところに使命感を感じるな!ゲーム好きキャラはグラ◯ってる三次元新八君あたりにまかせときゃ良いんだよ」
「土方さん、そのネタちょっと古いですぜ」
「え?うそ、マジで」
言い合う2人を尻目に、そおっとバズーカの射程位置から離れようとした山崎を、土方の刀が制した。
「ひっ!」
息をのむ真選組監察に、真選組副長と真選組一番隊隊長は声をそろえて言い放った。
「山崎逃げるんじゃねぇ!出発時間が遅れる理由を説明しろ!」
「何でそこだけ息合うんですかぁ!?ゴ、局長、助けて下さいよぉ」
涙目の訴えに、真選組局長は真顔で答えた。
「出発時間が遅れるなら、もっとゆっくり出来たじゃん。ちゃんとピー(自主規制)とかピー(自主規制)とか出来たじゃん」
「ちょっ、局長」
「仕方ねーだろザキ。オスゴリラってのは1年中発情期らしいですぜぃ。ウィ◯ぺディ◯に載ってまさぁ」
「え、そうなんですか」
「おいてめえら、近、ゴリラの発情期なんかどうでも良い。山崎、さっさと状況の説明をしろ!」
「副長…殴らなくてもちゃんと話します」