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[黒子のバスケ] ロックオン

第8章 ナッシュの真意



が目を覚ました事に気付いた宮地が、体を支えつつまだ休めとマットへ寝かし直す背後から、ナッシュが口角を吊り上げ笑っているのが目に入ったは驚きの余り顔を強張らせた、その表情を見た宮地は、背後にいるナッシュを睨み付けながら立ち上がる。



「怯える女を怖がらせんな、刺すぞ」

「ハッ、随分と威勢が良いじゃねーか…」

「!…宮地さん、大丈夫です。」



宮地の発言に目付きを変えたナッシュを前に、は体をゆっくり起こし、その視線にナッシュを捉える。ナッシュもまたと目があった事に口角を吊り上げた



「久しぶりの再会だ、話そうぜ。なぁ…」

「……貴方は状況判断が出来ていない。少し冷静になって」

「俺はいつでも冷静だろ、俺が切れていればどうなるか…身をもって体験しているちゃんは、、一番理解していると思っていたがな」

「…。」



ナッシュとだけはもう二度と会いたくなかったのに、今こうして目の前に現れてしまったのなら、逃げる事は出来ない。
きっとこの状況下で彼も孤立は避けたいはず、ならば…



「外の様子は分かっているのでしょう?」

「ああ、化け物が歩いてやがるな。まぁ…あの程度の雑魚に手間取る事はねーが、何が言いたい」

「…分かるでしょう?この状況、貴方は頭の回転も良い、力もある、だけど…人望は無い。」

「つまり、協力しろとでも言いたいのか?」

「それがお互いにベストだと思う」



素直に協力して、なんて言葉に彼は頷きはしない。
それは分かっている、だから説得しなければいけないけど…それが出来るかは微妙。何しろ、人の意見を聞くなんて彼はしないから。



「…、お前この俺と取引でもするつもりか?」

「取引ではない、提案。貴方に協力を仰いでも無駄な事は分かっている。」

「フッ、やはり…俺はお前を手に入れてぇなー。」

「!」

「ちょっ、近づかないで下さいっス!」



ゆっくり歩み寄ってくるナッシュに、成り行きを見守っていた黄瀬がとの間に割り込むと、ナッシュは黄瀬の頭を掴んだのでは慌てて立ち上がった



「やめてナッシュ!!」

「そこまでだ」
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