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[黒子のバスケ] ロックオン

第7章 お前だけは許さない



今にも殴りかかりそうな青峰の腕にしがみ付きとめたのは桃井で、青峰が怒鳴るのも構わず必死に声を張り上げると、青峰は舌打ちをして胸ぐらから手を離した。
桃井はそのま引きずるようにナッシュから距離を離してから手を離したが、その目はキッと鋭く青峰を見つめていた。



「んだよ…俺は悪かねぇだろ!?」

「悪くないよ、だけど青峰くんが今のように騒いで感情的に殴っても何も解決しないんだよ?むしろ…さんが、傷付くと思う。」

「はぁ?何でだよ」

「さん、誰かが傷付くのを凄く恐れているから。私達は他人でさんをまだ信用していない人も多いのに、それでも助けようと探索にも文句一つ言わずに行って、怪我迄したんだよ?…そんな人にもう、傷付いて欲しくないよ。」

「……」

「!?おい、あのヤローいねぇぞ」

「何ッ!」



少し目を離した隙にナッシュはの眠る側まで来ていた。
しかしその存在にいち早く気付いた黄瀬は、ナッシュからを遮るよう立ち上がると、ナッシュに向かい合った。



「何の用っすか」

「お前には用はねぇよ、の顔を見せろ」

「お断りっス、あんた…っちと顔見知りみたいっスけど、友人じゃないっスよね?」

「ハッ…だから何だ?お前には関係ないだろガキ」

「関係あんだよ、こいつはもう俺たちの仲間だ、お前の様な得体の知れねぇヤローを近づけられるか」

「俺たちは、彼女を守る為にいるんだからね。悪いけど、大人しく引いてくれる?」



三人揃い、ナッシュをに合わせる気は無いと示すと、ナッシュは愉快げに笑みを浮かべるだけで、その場から動こうとしなかった、その時眠っていたが僅かに身動ぎ薄っすらと目を開いた。



「……辰也?」

「悪いな、氷室は今会議に参加中だ。疲れてるだろ?まだ寝ていて平気だぞ?」

「…あ、…すみません。」

「フッ、随分しおらしいじゃねーか」


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