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[黒子のバスケ] ロックオン

第7章 お前だけは許さない


灰崎の言葉に青峰は目を見開く。
氷室から過去何があったのかは聞いてはいたが、そこまでは勿論聞いていない、そもそも灰崎は氷室からの話は聞いていないというのに、断言したその言葉に青峰がナッシュを見ると、ナッシュは愉快そうに灰崎を見上げていた。



「おい…それを聞いてどーすんだ?あの女は、簡単には抱けねぇぞ。まぁ無理矢理なら可能だろうがな。」

「…ッテメェ」

「青峰、自分から喧嘩吹っかけてどーする」

「ー…チッ」



その言葉に思わず拳を振り上げた青峰の腕を掴み止めたのは意外にも灰崎で、灰崎はナッシュから視線をそらす事なく冷静に見ているのを前に、ナッシュは意外そうに目を細める



「意外だな…お前は、どちらかと言えば俺と同じ人種じゃないのか?弱肉強食…弱い者は、強者に逆らう事を許さない。」

「ああ、俺も同じだせ?弱い者イジメは楽しくもねぇが、人が嫌がる姿を見るとゾクゾクしてくるぜ。」

「灰崎、いい加減にしろ!こんな奴とまともに話てんじゃねーよ!」

「馬鹿か?赤司はどちらにしろ、この男とは話す。なら…今しかねぇんだよ、こいつの本音を探る機会はな。」

「本音を言うと思うか?こいつは明らかにとは別だ、無駄に話必要はねぇ。」

「ほぅ…その口ぶりから察すると、なかなかは人望があるようだな、アメリカにいた頃…いや、俺の腕に抱かれていた頃はただ泣くしか出来ない、弱い女だったけどな。」

「!」

「フッ…泣かせて楽しんだってか?たいしたゲス野郎だな?」

「あぁ、一週間…たっぷりと可愛がってやったぜ?好きな男の名を呼びながら泣く女ってのは、何度抱いてもッ」



ダンッッ



「テメェ…それ以外、口を開くな」

「……フッ、やはりガキだな」



ナッシュが話すのを遮るよう胸ぐらを掴み壁に叩きつけた青峰を、ナッシュは薄笑いを浮かべ腕をはたき落とすと、座っていた体制から立ち上がる



「言っておくが、今のは過去の話だ。もう2年も昔の…な」

「まだ中学の女相手にテメェはッ!」

「やめて青峰くんッ!」

「さつきッ離せ!」

「喧嘩はやめて!」


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