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[黒子のバスケ] ロックオン

第7章 お前だけは許さない



「黄瀬、君は本音は余り表には出さないが、今回に限っては顔に出ていた。そもそも我々の中で一番警戒心が強いのは君だ。」

「そ、そんな事はないっすよ?第一俺、別に彼女を警戒とかもうしてないし」

「ふっ…そうか。ならば、頼めるな?」

「……」



赤司の言葉に内心動揺を隠せなかった。
だってこんな場所で初めてあった時、平気でゾンビに飛び蹴りするような子と、仲良くなれる気もしなくて、関わろうともしなかったんだ。



でも、このままでいいわけない。



先ずは一歩、歩み寄ってみよう。



黄瀬は静かに頷くと歩き出す。
宮地と森山も黄瀬に続きの側に向かうと丁度桃井が補充作業の為任せたいと伝えられて、離れて行った。



「…何か、こうして見てると普通の女の子っすね」

「普通?何を言う黄瀬、こんなに可憐な女性を前に普通?あり得ないだろ」

「ま、真顔で何言ってんだ?」

「あぁ〜森山センパイはこういう人なんすよ」

「はぁ、それにしても何て可愛いんだ…見ているだけで幸せを感じるな。花に例えるならかすみ草かな」

「かすみ草?ってあのメインの花を飾る脇役的なっすか?」

「そういうイメージは強いけど、かすみ草自体をメインにした花束もあるし、一般的な白以外にも何種類ものカラーが存在する。
誰かの為に全力で向かい合う一面もあるけれど、本来の彼女は小さく可憐で儚げな…そんなかすみ草のイメージがピッタリに見えるよ。」
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