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[黒子のバスケ] ロックオン

第7章 お前だけは許さない



赤司から氷室と見知らぬ女性と、見るからに喧嘩腰なナッシュとの間を聞かされた福井は、困惑する。
氷室は本心はどうであれ、無闇に感情を表に出したりはしない男だと思っていた、それが相手を傷付ける様ならば尚更にオブラートに包み、冷静に立ち回る切れ者の優等生。それが福井の抱いていた氷室への印象ではあったが、今目の前で金髪男に向ける目には怒りや憎しみ迄も手に取る様に見える程感情が漏れている。



「何があったんだ…」

「ようわからへんけど、今は口出し無用や。氷室も子供やない、滅多な事はせぇへんやろ。」

「…ああ、そうだな。」

「では、各学校の代表と今回探索に参加した皆さん、福井さん、氷室さんも此方へ集まって下さい。」

「おい赤司、あの男はどおすんだ?」

「一人にして、何かされては困る。済まないが青峰と灰崎で男を、黄瀬、森山さん、宮地さんの3名はさんの側にいて下さい。」

「はぁ?灰崎なんかと二人かよッ」

「ハッ、まんまお前に返すぜ」

「力に物を言わせる馬鹿には見えないが万が一の事を考慮してだ、従ってくれ。」

「赤司っち、なら俺も青峰っちのほー行った方が…」

「…今を目を離せないのは、正直言って彼女の方だ」

「!…どうゆう意味だ、あの子をまだ疑っているのか?」 



宮地の少し焦った物言いに、赤司は静かに首を振った。
目線は未だ一人眠っているを見てから、宮地に向き直る。



「彼女の今の精神状態は不安定過ぎます、目が覚めた時一人にしては自分を傷付けるかもしれない、ですから宮地さん貴方には彼女を見守って貰いたい、貴方は最初から彼女を疑ってはいない、ならば自身を傷付ける行為は見逃さないはず。森山さん、貴方は女性への扱いは丁寧です、理由はどうであれ貴方なら彼女も気を許すでしょう。それと黄瀬、君がはなから彼女を良く思っていない事には気付いていた。」

「!」
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