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[黒子のバスケ] ロックオン

第6章 過去の選択


最後尾を歩く青峰に背を押された氷室が振り返ると、血みどろの男が追いかけてくるのが見えた、皆一斉に駆け出すと勢いのまま体育館へ飛び込み氷室はゆっくりと膝をつくとを見つめた



「…、先ずは傷の手当てをしよう。」

「さん!」

「大丈夫か?」

「黒子君…緑間君…、良かった…二人とも…無事だね?」

「他人の心配の前に、先ず自分の身を案じろ。…馬鹿め」

「…ごめんなさい」

「真ちゃん?心配だったのは分かるけど、ちょっと言い方きついっしょ?」

「なっ!べ、別に攻めたつもりはないのだよ!」



緑間、高尾の仲の良いやり取りに、口角を僅かにあげただったが、ふと目に入った黒子の悲しそうな瞳に目を見開く



「黒子君…心配かけてごめん」

「…本当に、無事で良かったです。…僕に力があれば…」

「黒子君がいてくれたから…タイガは全力を出せたんだよ?…ありがとう、タイガを支えて…くれて…」

「さん…」



待っている間、ずっと口を開けない程沈んでいた黒子が、今を前に笑っている。
そんな黒子の様子を見ていた桃井は唇を噛み締めながらも、の側に近づくと怪我の手当てをします、と買って出てくれた。
桃井はいつ戻って来ても大丈夫なように、体育館の端に簡単だがマットや救急セットをまとめ用意をしてくれていたので、氷室によりマットに降ろされたは、桃井の手によって手当てを施される。
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