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[黒子のバスケ] ロックオン

第6章 過去の選択





現在



「…オレは、あの時の決断を今でも後悔している。…この2年、あの時に戻れたらと何度も思ってきたよ。」



氷室のその表情を見れば、後悔の念に駆られている事がひしひしと伝わってきて、皆言葉を無くしてしまう。



「……忘れて…」

「!?」

「辰也は何も悪くないよ…」

「ッ…」

「もう2年も昔の事だから…忘れ」

「忘れられる訳ないだろ?…あんな事がなければオレは…オレ達はッ」

「……」



昔の話を話しているうちに氷室の腕の中に抱かれていたが目を覚まし、氷室を見つめていた。
氷室はの視線に目を見張り、今にも泣き出しそうに顔を歪ませ抱く手が震えているので、隣を歩く火神も二人を心配げに見つめる。



「…お前達に2年前何があったのかは分からねーけど、辰也は今でもお前の事を大切に思ってるじゃねーか、ならよ…やり直せねぇのか?」

「タイガ…」



二人を伺っていた火神が迷いながらもそう言葉をかけると、氷室は伏せた顔を少し上げ火神を見たが、は震えるように口を開く



「…私には、資格がないから。」

「えっ?」

「私は辰也を裏切ったの…」

「裏切ってない!何を言ってるんだ!?」

「ちょっと氷室さん怒鳴るのはやめて下さい!」

「…ッすまない」

「もうすぐ付きます。話は体育館に到着してからにして下さい。」

「…!おい走れ!後ろから何か気配すんぞっ!」


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