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[黒子のバスケ] ロックオン

第6章 過去の選択


「、オレは状況を聞いてくるよ。今はゆっくりと休んでおいで?」

「ありがとう…辰也」

「当たり前の事だよ。…じゃあをお願いします」

「はい。」



の頭をひと撫でしてから桃井に一言かけ、側を離れた氷室は見知った紫色の頭を見つけ、驚いた。



「淳!」

「室ちん…も来てたんだ…?」

「そうか…やはり淳も…、怪我をしたのかい?」

「大丈夫、外傷は見当たらない。まだ目覚めたばかりで意識が朦朧としているんだ。」

「そうか。無事で良かった。」

「…室ちん、手が血だらけ」

「!ああ、これは返り血だよ、ゾンビを倒したからね」

「ゾンビを倒した?お前、あれをどうやって…」



紫原の側に付いていた木吉から彼の状態を聞いた氷室は安堵する、そんな紫原の視線が自分の腕に注がれているのに気がつくと氷室はゾンビの返り血だと答えたものだから、側にいた花宮が目を見開く


「ああ、あれは頭が弱点だ。頭を潰すか首を切断してしまえば消える。」

「!?」

「室ちん…良く出来たね?」

「のおかげだよ、彼女は空手で鍛えているが、頭部を狙う攻撃を先ずしない、致命傷を与えかねないからね、だからゾンビ相手だとしても無意識に頭部以外に攻撃跡があった、だから分かったんだよ。」

「それを瞬時に理解し、尚且つ倒すとは…あんたも見かけによらずゲス野郎だな。」

「君には敵わないよ、花宮君?」

「はっ、言ってくれるじゃねーの」

「お、おい…お前達?」 

「仲悪…」



木吉、花宮、紫色に加え氷室まで集まると異様な空気が辺りに漂っており、遠巻きに見ていた者達迄顔を痙攣らせていた。



「まぁ、今は君と争うだけ無駄だな…の置かれている状況も含め、聞かせて貰いたい。」

「なら、赤司に聞くんだな。まぁあと一班探索に出ているメンツが戻る迄待たされるだろーがな。」 

「そうか、ここにいるメンバー以外にもいるのか…、無事に戻ってくれるといいが」



氷室が心配げに呟いた時だった、体育館の扉が激しく叩かれ緊張が入る

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