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[黒子のバスケ] ロックオン

第4章 認めてもらう為に


赤司に睨まれ灰崎はバツが悪そうに座り込んだので、再び話し合いを始めようとした矢先バンと激しい音を立て体育館に入って来たのは緑間と高尾で、赤司と花宮は顔を見合わせると二人に駆け寄った



「お前達何故二人なんだ?何があった」

「はぁ…はぁ…ゾンビ4体に追われて、二手に別れたんだ」

「此方には一体だけ来たから残り三体、火神達を追って行った。まだ戻っていないのか?」



二人から話を聞いている間に、背後から数人の走る足音が聞こえてくる。
高尾が直ぐに反応して此方へ近づいてくる音に耳をすませていると、紫原を抱えて火神と木吉が走る前を、黒子が必死に走る姿が見えてきた。



「戻って来た!無事だったんだな!」

「紫原!見つかったのか」

「あ、赤司君!すぐに戦えるメンバーを選別して下さい!」

「黒子、何があった?…何故彼女がいない?」



四人も体育館に引き入れ皆が集まる中、赤司が真っ先にその異変に気がつく。



「は一人でゾンビと戦っている。」

「!?置いて来たのか?」

「僕達を逃す為に…」

「女の子一人見捨て来たのかよ!?」

「やめろ高尾!」

「ッ!……悪い」



火神と黒子の顔色からして望んでそうしたとは思えない、高尾が感情的に攻め立てるのを緑間が止めると、高尾も顔を顰め謝った。



「直ぐに救出へ向かう、青峰、火神、高尾行くぞ。」

「俺も行く」

「緑間は紫原を頼む、黒子…お前も待っていろ。」

「…赤司君、お願いします。さんを…」

「分かっている、必ず連れて戻る。」

「あとの事はお願いします。」

「ああ。」



赤司は三人を引き連れ駆け出した。
花宮は任された手前、無言でいるわけにもいかず未だ眠ったままの紫原に近づくと、心配した顔で黒子、緑間、桃井が側についていた。



「外傷はないようだな。」

「ああ、だが目を覚ます気配もないな。」

「……」

「テツ君、大丈夫?」

「僕は何ともありません。」

「でも…顔色が」
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