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[黒子のバスケ] ロックオン

第4章 認めてもらう為に


引き返す途中で4体のゾンビに遭遇してしまったのだ。
6対4だが、明らかに戦闘には不向きな黒子を見ると、は倒せるか分からないが向かって行こうとすると、高尾に腕を掴まれ皆揃い逃げ出した。



「二手に分かれよ!」

「待って、分断するのは危険だよ。」

「でも黒子がもう走れねーだろッ」 

「だ、…いじょ…ぶで…ッす」 

「じゃねーな、じゃ俺と真ちゃんは右行くからちゃん達は真っ直ぐ行って!」

「えっ!3:3じゃ!?」 

「黒子を宜しくちゃん!」



止める間もなく二人は分かれ道で曲がってしまうと、四人は近くの教室へ飛び込み身を隠せる場所を探す。
教室は最初目を覚ました場所と似ていて、身を隠せるスペースは無いに等しい。



「ヤベーな、兎に角体かがめて廊下から見えないようにすんぞ。」

「……」

「さん?」

「誰かいる…」

「!?」



一度確認して教室には誰もいなかったはずなのに、の一言に三人が振り返ると、そこには男が一人倒れていた。



「…紫原!」

「えっ、彼が?」

「大丈夫ですか紫原君」

「…大丈夫だ、気を失っているだけのようだ。」

「タイガ、皆をお願い。」

「は?」



急に現れた紫原に皆驚いている中、は一人教室に背を向けると廊下に向かい歩き出す。



「紫原君迄いたらこの場所から出ることは難しい、彼を抱えて逃げるにしても追ってきてるゾンビは倒さないと確実に追いつかれる。…私が出来るだけ時間を稼ぐから、その間に逃げて。」

「何馬鹿な事言ってんだお前!そんな事出来るわけ」

「木吉さん一人では紫原君を担いで逃げる事は出来ないでしょ?私や黒子君では支える力が足りない…タイガにしか頼めない、だから…タイガ、お願いだから行って。…絶対後から追いかけるから。」

「!」

「火神君…」



の言っている事が確かに一番いいのかもしれない、でもそんなの納得出来るはずはない。火神が自分も行こうとすると、黒子に腕を掴まれる。



「行きましょう、火神君」

「黒子ッテメェを見捨てるつもりかよ!?」

「違います!そんなつもりはありません、でも…今皆が助かる為には…」

「……ッくしょ」



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