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[黒子のバスケ] ロックオン

第3章 友との再会


「アハハハッ!面白れぇ女だな」



突然の高笑いに驚き其方を向くと、コーンロウのような髪型にピアス迄付けた一見スポーツなどやっていなさそうに見える長身の男が、を楽しげに見ていた。



「嫌いじゃないぜぇ、お前のように気の強い女はよぉ…クックッ…泣かせてみたくなんぜ」

「なっ!んだと灰崎テメェ!」

「待て火神、今はさんの件が最優先だ、灰崎とは後で話し合いをしろ。」

「…チッ」

「……灰崎?」



ピアス男に今にも掴みかからんばかりの火神を止めたのは赤い彼で、その彼から出てきた名前には聞き覚えがあった。



「何だ、あの男を知っているのか?」

「あっ…いえ、知り合いではありません、ただ…彼が帝光中出身の灰崎くんと同一人物なら絶対に関わるな、と彼に口煩く言われていたので」

「帝光中を知ってんのか!?お前はアメリカ在住なんだろ?」



帝光中だけでなく、灰崎の事迄知っている事実に質問を投げかけた花宮も驚いていると、続いて出てきた言葉にそこにいた皆が唖然とする。



「はい、そうです。ただ私の友人であり師匠でもある修から帝光中のお話を良く聞いていたので、キセキの世代のメンバーの性格や能力は良く知っています。…帝光中キセキの世代、元キャプテンの赤司征十郎さん、ですよね?」

「!……まさか、友人の修と言うのは」



赤司に向かいそう微笑みかけるに、赤司は目を見開く程驚くも、納得したよう視線を落としてから上げられた瞳には確信を持った色が見える。



「虹村先輩の友人だとは、少し驚きました。」

「虹村て、あの…?」

「ああ、帝光中時代赤司がキャプテンになる前迄バスケ部キャプテンとして部員の頂点に立つ男だった、あの当時のナンバーワンプレイヤーとも言われていた実力者だ。」

「ほぉ、花宮…えろぅ詳しいねんなぁ」

「タメだからな、嫌でも耳に入っただけです」

「ちょ、待てよ!お前いつのまにそんな男と親しくなったんだ?」



中学からバスケをしていて虹村を知らない者はいない程その実力は皆が知る程で、驚きを隠せずにいたが、その中には別の意味で驚愕していた者もいた。

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