第2章 按排【現】
こ「貴女様をここはお連れした時、貴女様は生と死の狭間にいらっしゃるほど傷だらけにございました。
しかし、治療のために御堂の方にお連れして治療を開始しようとしたその時、治療のために用意しておいた水や灯りだけでなく、外の木々等の自然や月光からも貴女様に神気を注ぎ始め、瞬く間に傷口が塞がっていったのです!!
それまで安定しなかった脈も正常に戻り、私共はただただそれを眺めるだけでした。」
と、一度話を止めたかと思うと、こんのすけ様は私の膝に飛び乗りこちらをじっと見つめながらお話を再開された。
こ「この様なことが目の前で繰り広げれたわけですから、こちらも驚きまして、僭越ながら貴女様について少々調べさせて頂きましたら、なんということでしょう!!!!!
先祖代々神社で神に御使いしていらっしゃり、神気も皆様それなりに持ってらいらっしゃる、その中でも!!!!
初様、貴女には格段の、我々も殆ど見たことがない程の神気をその身に宿していらっしゃったのです!!
そんな事を調べさせて頂くうちに初様というお名前を拝見致しましたので、勝手に呼ばせて頂いた次第でございます。」
『私の身に...そんなことが?
自然が私を治癒してくれるなんて...それに神気もなんのことか...巫女ならば持っているであろう平均的な物だと思っていたのですが...』
訳が分からないということが顔に出てしまっていたのか、こんのすけ様が整理するためか質問を投げかけて下さる
こ「今までにもこういったことは無かったのですか?
こぅ...傷口が簡単に塞がったりぃ、、パワー貰ってるなーって感じたりぃ...えぇっと.....」
私の返しが想定外だったのか、後半はしどろもどろになりながらも質問をして下さるこんのすけ様