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清廉の君に紅を【刀剣乱舞】

第4章 経始【進】


蛍...そういえば頂いた資料に 蛍丸様 という刀剣男士様がいらっしゃった。
そういえば少し前まで私が見惚れていた刀の刀身は長く...確か蛍丸様は大太刀と呼ばれる刀種に属されていたため、合点がいった。

?「人間の汚い手で、蛍に触んじゃねぇ!!!」

声を張り上げて叫ぶその声に、昨日の大和守様が重なった。
皆、大事な仲間を人の手で傷つけられてきたのだ。
...そういえば、蛍丸様であろう先程の刀にはヒビが入っていた気がする。

?「...蛍を.....国行を返せよ...」
首に暖かい雫が二つ流れ落ちてきた。

もう首には刃は当てられておらず、変わりに声や背中に感じる身体の震えが激しくなっていく。

私は勢をつけて寝返りを打ち上半身起こした。
そこで、初めて声の主を目にすれば、刀剣男士様達は、私等足元にも及ばぬ程長くこの世に在るということは、理解してはいるものの、
見た目は幼い少年が大きな瞳から大粒の涙を流していれるようにしか見えないのだ。
私は涙を拭い、頭を撫でた。
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