第2章 按排【現】
夜神様と呼ばれだ男性はこんのすけ様を軽くあしらいつつ、表情一つ変えずに私に声をかけた
夜神「君が、初 という巫女で間違いないね?
話しは色々と聞かせてもらったよ。
私も君ほどの神気を宿した者は久しく見ていなかったから、つい顔を見に来てしまった」
そう言いながら品定めをするかのように私を見て、夜神様はフッと笑を零した。
夜神「なぁこんのすけ、この子なんてどうだろうか?」
こ「どうと申しますと.....!?...まさか!!!?」
どこか嬉しそうに、弾んだ声音の夜神様と顔を青くして慌てていらっしゃるこんのすけ様
恐らく私の話をしているというのに、お二人は対象的な様子だった。
夜神「とにかく、後でその子を私の部屋に連れてきなさい。」
そう言って、扉に手を掛けながら振り返り、笑を浮かべて「またね」と仰り
よく磨かれた革靴の音を響かせて夜神様はこの部屋を後にした。