第6章 路地裏イチャイチャin夢魔
謙信「この時代のかくれんぼはな、葵。
森や山などで大人の男女がやるものなのだ。
女が隠れ、男が見つける。
先ほどの俺とお前のようにな。
そして・・・見つけたらこうするのだ」
謙信はそういうと葵の太ももをなでた。
もちろん周囲に誰もいないことを確認して。
葵「ひぁ・・・っ」
突然のことに葵の口から悲鳴が漏れる。
葵「け・・・謙信様!?」
謙信「俺は今お前を見つけた。
かくれんぼというのに乗っ取るならば、
・・・分かっておろう?」
葵「・・・ば・・・ばっちこーい?」
謙信の言葉に葵は両手を広げる。
夢魔であるうえに、相手は恋人である謙信だ。
煽ったのは自分の方なので、
そうなっても仕方はないだろうと。
謙信「ばっちこーいとはなんだ?」
葵「あ、御意ってことです」
葵の言葉に謙信はいぶかし気な顔をするが、
葵の返答にあきれた笑みを浮かべた。
謙信「馬鹿者、冗談に決まっておろう」
謙信は軽く葵の頭をはたく。
まるで大人が子供をしかるように、
されど恋人らしく優しく・・・。