第6章 路地裏イチャイチャin夢魔
葵「謙信様、謙信様」
葵はふと何かを思い出したように、
笑顔を浮かべると謙信の名を呼ぶ。
謙信「どうした?」
その顔にかわいいなと心の中で思いながら、
謙信も笑顔で答える。
葵「謙信様ってかくれんぼとか、
ってやったことありますか?」
謙信「(かくれんぼだと・・・?)」
葵の言葉に謙信は怪訝そうな顔をする。
葵「謙信様?」
謙信「やりたいのか?」
謙信はふとそんな風に聞く。
葵「!!いいんですか?
私同じ年の子供とそういうのやったことなくて、
ふと思い出して謙信様とできたらな、
なんて思ってたんです」
謙信「(同い年の子供?
葵の住んでいた場所は、
どうなっているのだ?)」
謙信は再び眉をひそめた。
謙信「やるのはかまわないが、あまり遠くまで逃げたら、
心配になるし、何かあったらいかん。
せめてこの近辺で隠れるだけにしろ。
あと羽は使うなよ?
誰かに見られるやもしれん」
謙信は葵に制限をかけた。