第1章 路地裏イチャイチャ in 石田三成
忍「物好きだね。その気になれば、
安土で普通の生まれの普通の女の子と、
堂々と付き合って、
そのまま伴侶にできるだろうに、
私が相手ってさ・・・」
三成「物好き・・・
たしかにそうかもしれませんね。
ですがそれはお互い様かと思いますが?
いかに書物を読もうと、
いかに戦の経験をつもうと、
あなたに対する想いだけは、
読めそうにありませんので、
これが恋情というものなのでしょうね」
忍「まあ、私も立場が立場だから、
誰かを好きになって、
こんな秘密の逢瀬をするとは、
思わなかったけどさ」
三成はそんな彼女を見ると、
ふと思い出したかのように、
その唇に口づけを落としていた。