第2章 路地裏アンアンin上杉謙信
城主であるはずの謙信が、このようなところで、
このような行いをなぜしているのかと、
知らない人間が見たら驚くであろう行為だが、
二人にとって・・・というより、
ほとんど謙信にとってではあるが、
路地裏は特別な場所となっていた。
二人の最初の出会いは、恋人というには、
最悪なもので、
謙信にとっては宿敵ともいえる信長の関係者として、
戦場に無理やり連れだされていた忍を、
謙信の最初の感想は、
聖なる戦を荒らす小娘であり、
忍にとって謙信は、
龍だか軍神だか呼ばれている、
えらそうで失礼な男でしかなかったのだ。
そんな二人が恋仲となり、
こうして身体をつなげることになったきっかけは、
その戦場で、小娘扱いに怒った忍が、
謙信の男の象徴を蹴る事件を起こした後、
偶然謙信と再会することとなり、
それから謙信と路地裏で初めて繋がり、
そのまま恋仲におさまったというから、
何が起こるか分からないものである。