第4章 旅
タ「母親と兄の錬成を…!?11歳の子供が…」
エドワード君のオートメイルと、私の話を聞いたタッカーさんは信じられないというような顔をしていた。
タ「つらい経験をしたんだね…」
タッカーさんは少し考えてから、すくっと立った。
タ「役に立てるかわかりませんが、私の研究室を、見てもらいましょう」
研究室には、異様としか言えない生物が入れられた檻とサンプルがぎっしり並んでいた。
「…う…わぁ…」
タ「いやぁ、お恥ずかしい。ちまたでは、『キメラの権威』なんて言われているけど、実際…そんなに上手くは…いってないんだ」
私は、最後の一言しかわからなかったけど、なんだか嫌な感覚がした。
そして次に案内されたのは…。
エ「うお~、すっげー!!」
タ「資料室だ。自由に見ていいよ」
かなり大規模な資料室。
エ「よーし、じゃあ俺はこの棚から」
ア「―――――――――」
「じゃあ私はこっちからね」
大「私は仕事に戻る。夕方、迎えのものをよこそう」
大佐がそう言ったが、私達にはもう聞こえなかった。