第4章 旅
私はセレン・レリーフ。
国家錬金術師。
今は旅をしている途中。
耳が聞こえないとなにかと不便だ。
トントン
車「お客様、大丈夫ですか?」
「あ、はい。何でしょう」
車「切符を見せていただけますか?」
「はい。えーっと…これです」
車「…はい、ありがとうございます」
車掌の声が聞こえなかったり。
「えーっと、次の駅は…」
客「セントラルだよ。アナウンス聞こえなかったか?」
「あ、ありがとうございます。すみません」
次の駅がわからなかったり。
会話に不自由は無いけど、やっぱり不便。
「良かった…乗り過ごさないで」
セントラルにお呼び出しを食らった私。
…なにもしてないぞ。私は。