【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第1章 ~乱世から現代へ~
「捨てる神もいれば拾う神もいるって本当だね。洋服まで借りれるなんて思わなかったよ…」
達は、佐助の知り合いという大学教授に会いに行き、信長達の素性は明かさずに海外で知り合った、とだけ話し、どこか全員が寝泊まりできそうな所はないか相談すると、ちょうど教授の持っているシェアハウスが空いているということで、そこを借りることができた。
佐助「そうだな。洋服代までくれるなんて、俺もちょっと驚いてる。お礼に、あとで手作りのまきびしとクナイをプレゼントしようかな…」
「あの教授さん、私達の格好に驚いてたけど、佐助くんの姿見たらよく戻ったーって泣きながら喜んでたよね。佐助くんのことが大好きなんだね」
夕食を食べ終え、皆が共有スペースのソファーで寛いでいると、
「そうだ!せっかくこの時期にこの時代に来たんですから、ハロウィンパーティーしましょう!?」
台所からお茶を入れて皆に配り終えると、は、思い切ってハロウィンパーティーを提案する。
信長「『はろうぃんぱーてぃー』…?」
謙信「何だ、その珍妙な響きは」
「この時代では二日後の10月31日にみーんなで色々な仮装をして甘味をもらったり、宴を開いたりして楽しむんです!家の中や、外には南瓜の皮をくりぬいてお化けに見立てた置物を飾ったりもするんですよ」
信玄「そんな夢のような祭りがあるのか」
謙信「甘味など考えただけでも胸焼けがする」
嬉しそうな表情の信玄とは真逆に、謙信は不愉快な表情を浮かべる。
秀吉「へぇ…去年の『くりすます』といい、お前達のいた時代では不思議な風習があるんだな」
佐助「クリスマスはキリストの誕生を祝う日で、ハロウィンは西洋ではその日に、死者が甦ると昔から考えられていて、変装することであの世へ引き込まれないようにするといった、いわば魔除けの様な意味を持っています」
秀吉「なるほどなぁ…」
妙に感心した様子で秀吉が佐助を見る。