【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第1章 ~乱世から現代へ~
学生「ちょっと、あの人たちマジでイケメンじゃない?!」
学生「ヤバイよねー撮影か何かかなぁ?」
学生「一緒に写真撮ってもらう?!」
観光客「日本ノ武士ガ見ラレルトハ、私達ラッキーデス!」
学生たちはきゃあきゃあ言いながらスマホを武将達へと向け、観光客は英語やらを話しながらカメラを向けてくる。
家康「…どうやら敵ではなさそうですね」
信長「俺には阿呆の集まりにしか見えんが、あやつらの持っている物には興を引かれる」
「っ…!!あのっ!プライベートなので撮影はお断りしてます!!」
(ヤバい!ここまでのイケメン揃いだと完璧に写メの標的だよ!!)
学生「えーっ?1枚くらいいいじゃん!」
学生「あんた、マネージャーか何かな訳?」
学生「ねえねえ、あのイケメンの人たちって、ハロウィンが近いからあんな格好してるの?」
「えっ?ハロウィン?あの…今、何月何日ですか?」
学生「えー?マネージャーなのに把握してないの?」
「っ!勝手に許可なく写真撮っといてムカつくこと言わないっっ!!そんなこと言うなら勝手にスマホで写真を撮ったこと、プライバシーの侵害で警察に届けますよ!?ほら、あなたたちも!写真ダメ!!」
カメラを構える観光客のほうに向かってジェスチャーを交えながら撮影を止めさせる。
学生「うっ……ごめんなさい」
学生「…今日は10月29日です…」
「あっ!つい…ごめんなさい!じゃあ明後日がハロウィンなんですよね?」
学生「はい、そうです…」
「教えてくれてありがとうございます!でも、無断で撮影したら駄目ですよ?」
の剣幕に押され、学生達だけでなく、観光客も身を縮めたまま、カメラやスマホを下ろし、その場から離れていく。
武将達は、そんな様子を息を飲んで静かに見守るのだった。
秀吉「は怒ると案外恐いんだな…」
三成「いつもはお優しい様ですから、迫力がありますね」
信玄「だが、怒った顔の天女も、なかなかそそるなー」
佐助「さんが止めてくれたので今のうちに他の場所へ行きましょう。運良くハロウィンが近いみたいなので、全員仮装しているということにすれば大丈夫です」