【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第1章 ~乱世から現代へ~
信玄「…ここは?」
佐助「信玄様たちが生きている時代から五百年後…つまり、俺とさんが暮らしていた時代の日ノ本です。そして、ここが本能寺が建っていた場所です」
秀吉「はどこだ?!」
信長「上だ」
秀吉「は…?上、ですか?」
政宗「っ!何であいつ、落ちてきてるんだ?!」
「きゃあああっ!!落ちるー!」
なぜか空から降ってきているを見て、武将たちは慌てて手を広げ受け止めようと身構える。
ドサッという音と共にちょうど幸村の腕の中へと落ちて来たは驚きと恐怖で放心していた。
佐助「幸村、ナイスキャッチ」
幸村「痛ってー…お前っ…イノシシみたいに突っ込んできたかと思えば、今度は上から飛んでくる砲弾か?佐助も何だ、その『ないすきゃっち』ってのは」
佐助「上手に掴まえたねって意味」
幸村「掴まえたっつーか、受け止めたんだろ、これ」
信玄「まるで本当に天女が舞い降りたようだったな」
佐助「それにしても、さんは独特な戻り方をするんだな。他の武将の嫉妬心を煽るのが上手い」
「っ…好きでこんな登場してるんじゃないよー!幸村もいい加減降ろしてっ」
幸村の腕に抱かれていることに気付いたは恥ずかしさできつい口調で言い放ってしまう。
幸村「あ?お前が勝手に俺のところに落ちてきたんだろーが。嫌ならもっとまともに登場しろ」
ムッとしたような顔でを腕から降ろすと、ふいっと背中を向けてしまう。
信玄「幸、天女に振られたからってそんなに落ち込むんじゃない」
信玄は困ったような顔で幸村の頭をわしゃわしゃと撫でる。
幸村「別に落ち込んでねーです」
信玄「、悪かったな。怪我はないかい?」
「信玄様…いいえ、せっかく助けてくれたのに、幸村…ごめんなさい」
幸村「…別に謝んなくていーから。俺のほうこそ、悪かった」
佐助「仲直りもできたことだし、場所を変えましょう。ここだと目立ちすぎます」
佐助に言われ、ふと辺りを見渡すと、観光客や修学旅行中の学生たちに囲まれていた。
謙信「何だ、お前たちは…敵か?」
政宗「へえ、面白いじゃねぇか。未来の敵がどの程度か見極めてやる」
戦好きの二人がチャキっと刀の鞘に手を置く。