【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第4章 ハロウィン当日~乱世へ
光秀「信長様もお休みになられてはいかがですか?火の番なら俺が致しますが」
信長「構わん」
焚き火の回りには信長、光秀、謙信、信玄がいる。
信玄「……こんな風に織田軍の奴等と一つの焚き火を囲う日が来るなんて思わなかった。これも佐助との影響なんだろうな」
謙信「………」
信長「………」
光秀「皆がこの夜を長いと感じるか、早いと感じるか…少なくとも、あの小娘は後者の方でしょう」
信玄「そうだな。幸せそうな顔で寝ている」
四人が視線を向ける先には少し体制が崩れ、秀吉に寄り掛かる形で信長の羽織にくるまり、幸せそうに眠るの姿が映る。
信玄「しかし、幸の寝相が悪いのは相変わらずだな…俺もあちらで少し休むが、謙信。お前はどうする?」
信玄は苦笑しながら立ち上がると、謙信に問いかける。
謙信「行きたくなれば勝手に行く。…それより早く幸村の体制を整えろ。俺の優秀な忍びが潰されてしまう」
信玄「わかった、わかった」
信玄は皆を起こさないように静かに近寄り、佐助に思い切り凭れかかる幸村の体制を整え、僅かな仮眠をとる。
残った三人は特に会話をすることもなく静かに寝ずの番をするのだった。
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(ん……何かふわふわした物が頬っぺたに当たってる…何?)
はゆっくりと重い瞼を持ち上げると小さな炎を上げる焚き火と、その周りを囲む信長、謙信、光秀の姿が飛び込んでくる。
「……?」
秀吉「起きたか、。寒くないか?」
「秀吉さん…?マントがふわふわしてるよ」
秀吉「っ!おい、」
寝惚けたまま秀吉の首元の毛を撫でると秀吉が慌てたように肩を軽く押す。
佐助「なるほど…寝惚けたさんは甘えん坊なんだな」
幸村「冷静に分析してんじゃねー。ほら、顔洗って目ぇ覚まして来い」
「ん~…わかったぁ」
家康「寝惚けて川に落ちないでよ」
「ん~…」
信玄「……大丈夫なのか?」
信長「…恐らくな」
武将達は冷や冷やしながら半分以上寝惚けたままゆっくりと立ち上がり目を擦りながら川の方へと歩くを見守るのだった。