【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第4章 ハロウィン当日~乱世へ
政宗「確かにそうだな。刀を抜け、軍神」
謙信「……良いだろう」
「駄目っこの子たちがゆっくり休めません!」
政宗・謙信「……っ!」
政宗と謙信が刀を抜こうと鞘に手を置いた瞬間、バッと両手を広げ二人の間に割り入る。
信玄「やれやれ。戦好きが二人揃うと大変だな。ほら、謙信。姫を困らせるな」
秀吉「政宗も、今は止めておけ」
佐助「春日山城に戻ったらいくらでも鍛錬に付き合いますから。…………幸村が」
幸村「はあっ!?」
謙信「………」
謙信は不服そうではあるが、静かに刀の鞘から手を離し、政宗と間合いをとる。
光秀「さて、。今宵はもう休め。明日の朝、寝坊したら置いて帰るぞ」
「置いてかれるのは嫌なので言う事聞きます」
は馬たちを繋いでいる木の方へと歩き、木の幹を背凭れにしてちょこんと座る。
三成「では、少し肌寒いので焚き火をするための枝を集めてきますね」
佐助「あ、俺も行きます」
秀吉「じゃあ俺も周辺の見回りを兼ねて一緒に行く」
三成達の会話をどこか遠くに感じながら、は微睡みへと堕ちていくのだった。
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秀吉「信長様、寒くはありませんか?」
信長「ああ」
信長は自分の羽織を脱ぎ、木の幹に凭れて眠るの身体に掛けているため、冷たい夜風が気になった秀吉が声をかける。
信長「貴様も休め。俺はあの女を腕に抱いていない限り、あまり眠らん」
火が消えないように枝を足していく信長は、秀吉の方を向いてはいないものの共に寝ずの番をしようとする秀吉に休むよう促す。
秀吉「は……はっ?」
信長「明日の夜にでも天主へあの女を呼び、休むことにする」
秀吉「…左様で御座いますか。……では、休ませていただきます」
信長「ふっ…今夜はあの女の隣を貸してやる」
秀吉「は……いえ、あの…それは…」
信長の一言に困惑したような表情で信長を見据える。
信長「これは命令だ、秀吉」
秀吉「はっ…わかりました」
秀吉は信長に一礼すると、木の幹に凭れて眠るの元へ歩き、隣へ腰を下ろし胡座をかくと腕を組んで束の間の休息を取る。
を守るように、その回りには政宗、三成、家康、幸村、佐助も仮眠を取っているのだった。