【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第4章 ハロウィン当日~乱世へ
幸村「……ここは、あん時の…」
佐助「どうやら無事に戻ってこられたようだな」
武将達は現代へタイムスリップした日、皆で紅葉狩りをしていた場所に立っていた。
秀吉「っ!は?」
乱世から現代へタイムスリップした際、なぜかだけが空から降ってきたことを思い出した秀吉は慌てたようにの名前を呼ぶ。
信長「ここにいる」
政宗「何だ、。ずっと信長様に抱っこされてたのか?」
「…だって、また落ちるかもしれないって信長様が仰ったから」
信玄「なに、万が一そんな風になっても俺が君を受け止めてあげるさ」
思い切り伸びをしながら色香たっぷりにウインクをする。
政宗「飯は野性動物でも食ったんだろうな。重箱の中身が空だ」
信玄「あーあ、俺の甘味も見事に食べられちまってるなー」
謙信「………」
「信長様、あの…片付けをしたいので降ろしていただけますか?」
信長「仕方ない」
信長は少し不服そうな顔をしながら、ゆっくりとの身体を降ろす。
は政宗と一緒に散らかったままの重箱を集めていると、一点を見つめたまま立ち尽くす謙信の姿が目に入る。
「謙信様?どうかされました?」
気になって傍に近付いたが謙信の見据える方向に視線を向けると、少しかじられただけの梅干しがあるのだった。
佐助「さすがの野性動物も梅干しは刺激が強かったようですね」
謙信「………気に入らん。俺に仕える忍びならば何奴の仕業か突き止めろ。正体が分かれば俺が直々に斬ってやる」
佐助「そんな……戻って早々のパワハラです、謙信様」
「あっ!そういえば、ここに来るときに乗ってきた馬たちは大丈夫なんでしょうか…?」
(現代に帰ってる間は3日くらいだったけど、水も食料もあげられてなかったのに、野性動物が来たとなると…)
秀吉「そうだな。馬を繋いでいた場所を見てくるか」
三成「私も行きます」
馬を繋いでいた辺りへ歩いていく秀吉と三成を心配そうな顔で見つめるに、家康が声をかけてくる。
家康「…死んではないと思うから、そんな顔するのやめなよ」
「…本当?」
家康「この辺りは馬が食べる草が生えてるから。軽い脱水はあるだろうけど」