【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第4章 ハロウィン当日~乱世へ
幸村「遅ぇぞ、佐助」
佐助「すまない。皆さん、くれぐれも怪我のないようにお願いします。合図したらさんが来るのですぐに刀を仕舞ってください」
政宗「ああ、わかった。じゃ、仕切り直しと行くか、幸村!」
幸村「上等だ!」
佐助「家康さん、さっきの俺との約束、果たしてくれますよね?」
家康「……果たしてほしいならお前からかかってくれば?」
謙信「漸く愉しめそうだ。信長、覚悟は出来ているか?」
信長「貴様が殺られる覚悟が出来ていれば、俺はいつでも相手になってやる」
謙信「……戯言を」
秀吉「信長様は俺がお守り致します!」
「……っっ!」
一瞬にして本物の刀で再開した斬り合いは先程のおもちゃの刀の時とは違い、金属同士がぶつかる音と火花を散らしていた。
見物人「…ねえ、あの刀、まさか本物?」
見物人「えっ…まさか…でも、あの女の人が持ってるのはマジックショーって書いてるけど…」
見物人「とりあえず警察に言った方が…」
あまりにも本格的すぎる音と切っ先の光に見物していた人達が次第に本物の刀だと気付き始め、の周りからヒソヒソとそのような話し声が聞こえてくる。
「まっ、マジックショーです!!すごいでしょ?!もう少ししたら消え去ってしまう、すごい腕の人達なんですよ!?」
(早くワームホール開いてっ!)
何とか誤魔化しながら警察への通報を避けようとしているの姿を武将達は視線だけ向けて見守っていた。
家康「…っ、本当に『わーむほーる』ってやつ来るわけ?」
佐助「はっ!……はい、確実に近づいてきています。その証拠に、遠くから雷の音が聞こえますし雲行きも怪しくなってきましたから、いい感じです」
秀吉「くっ!…じゃあを呼んでやらないと悪いんじゃ…」
佐助「もう少し近付いてもらわないと…」
「佐助くん!!警察が来ちゃった!!」
が慌てた口調で叫ぶと、佐助は少し驚いた表情を浮かべ、家康から間を取る。
佐助「……っ!こうなったら仕方ありません。皆さん、あの雷の方向へ走ってください!ワームホールが出現するはずです!!」
政宗「は?ここじゃねえのか?」
佐助「ここは厄介な敵が来てしまったので早く!!」
謙信「敵ならば俺が斬り捨てて……」