【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第4章 ハロウィン当日~乱世へ
幸村「あー、くっそ痛え。約束するから村正返せ」
家康「ねえ、佐助。俺の刀渡してくれたら、本気で相手してあげるから早く渡してくれない?」
佐助「っっ!!!」
「佐助くん!喜ぶところじゃないよ!!家康も、本気とか駄目。ねぇ…本物の刀じゃないのって他にないのかなぁ?」
佐助「さん…。残念なことに、やっぱりおもちゃの刀だとワームホールは開いてくれなさそうだ」
静かに空を見上げた佐助につられ、も空を見上げるが良く晴れた空には星が瞬いており、ワームホールが出現しそうな雲行きではないのだった。
信玄「俺も姫になら誓ってもいいぞ?姫が泣くのは見たくないからな」
信玄は空を見上げるに優しい笑顔で髪を撫でる。
「信玄様…」
三成「私も、様が悲しいお顔をなさるのは辛いので、約束します」
光秀「刀は駄目ならば俺の銃は例外と言うことでいいのか?」
「ダメです。絶対に約束してください。周りの人たちを巻き込むのも無しです」
の切な思いを聞き、武将達は静かに頷くと、佐助がそれぞれに愛刀を手渡していく。
佐助「あとは、ワームホールを待つだけだ。良いタイミングで現れてくれればいいんだけど…」
「…確かにそうだよね。下手したら完全に捕まっちゃうか、指名手配されちゃう」
ワームホールが出現するのが先か、通報を受けた警察が着くのが先か……
「あ、でもこんなに大勢の目の前で消えたらパニックにならないかな?」
一抹の不安を口にしたに対し、佐助は鞄から何やら取り出してくる。
佐助「問題ない。さん、これを目立つように持ってて」
「これ……」
佐助に手渡された幕のようなものを広げると、そこには『イケメンによるマジックショー~合図をしたら一瞬でドロン~』と書かれていた。
「…………意外とノリノリだったんだね、佐助くん」
佐助「とりあえず危ないから離れたところで持ってて。俺の見解が正しければ俺が混ざって斬り合いを始めたらすぐにワームホールが現れると思う。合図したら俺達の近くに来てほしい」
「っ、わかった」
しっかりと頷き幕を広げると佐助は武将達の元へと向かう。