【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第3章 お風呂合戦
謙信「……何だ。俺はまだ飲み足りんぞ」
佐助「このままのペースだと酒がいくらあっても足りないな」
「確かにそうだね…」
家康「ねえ。そっちより、こっちの方を先に部屋に連れていったら?」
「こっち…?あれ?政宗?」
秀吉「っ!また、光秀だな!?」
光秀「おや、間違えて湯呑みに酒を入れてしまったか」
秀吉「お前の場合はわざとだろうが!」
光秀「ほら、横になれ。政宗」
光秀がトンっと政宗の背中を押すと、その体はぐらりと傾き、の方へと倒れ込んでくる。
「重っ…!光秀さん!!」
政宗「……うるせぇ…ごちゃごちゃ騒ぐんじゃねぇ………いい布団だなー……これ…」
信長「……秀吉。政宗を連れていけ。貴様もそのまま休むが良い」
秀吉「はっ…ですが主君より先に寝るなど…」
信長「構わん。貴様は働き過ぎなところがあるからな。今くらいはゆるりと休め」
秀吉「……っ、はっ!…も早く寝るんだぞ?」
「うん、おやすみなさい、秀吉さん」
秀吉は深々と頭を下げ、の体から政宗を引き離すと慣れた手つきで腕を肩に回し部屋へと連れていくのだった。
家康「じゃ、俺も先に失礼します」
信長「ああ」
「おやすみなさい、家康」
家康「………うん、おやすみ」
僅かな笑みを向け家康も部屋へと戻っていくと、ソファーには信長、謙信、光秀、佐助、の五人だけが残る。
佐助「家康さんの笑顔を見れるなんて、俺は今テンションがマックスだ」
「紅葉狩りのはずが、まさか現代に戻っちゃうハプニングの1日だったけど楽しかったね」
佐助「ああ。そのお陰で戦国武将のパジャマ姿も見られた」
謙信「……お前達のその妙な言葉はこの時代では普通なのか?」
光秀「お前達の時代では南蛮語など日常的なのだろうな」
信長「先程の『かふぇ』での『めにゅー』というものも珍妙な形をした文字が並んでいた」
佐助「そうですね。俺たちの時代では南蛮語で溢れています」
信長「日ノ本以外の国が多々あるのだろう。俺は大望を成した後、この目でその国々をみたいと思っている」