【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第3章 お風呂合戦
「信長様、さっき秀吉さんとはお店で話したんですが、私は現代に残るつもりはありません」
信長「…真か、秀吉」
秀吉「はい」
光秀「どうりで秀吉があまり騒がないわけだ」
家康「戦が嫌いなくせに乱世に戻るとか、どういった風の吹き回し?」
「…簡単に言えば、この時代よりも、乱世での生活のほうが大切になっちゃったから。今だって戦は怖いし、嫌い…。だけど、みんなと出逢って過ごすうちに、みんなのことをこれからも傍で見守っていきたいって思いが強くなったの」
信長「そうか」
の想いを静かに聞いていた信長は満足そうに笑みを浮かべ、酒を口に運ぶ。
信玄「乱世に戻っても姫と逢えるのなら俺も嬉しいよ」
佐助「俺も、まだ謙信様に仕えるつもりです」
謙信「当然だ」
謙信もまた、満足そうに笑みを浮かべる。
佐助「という訳で、明後日の本番に向けて、明日にでもおもちゃの刀を買ってくる」
「うん、わかった」
三成「ふぁ……っ、すみません。あくびが出てしまいました」
秀吉「三成、寝るならちゃんと布団で寝ろ。じゃなきゃ風邪引くぞ」
三成「はい、すみません…先に休ませて頂きます」
幸村「あー、俺も眠てー…」
信玄「ん?幸も部屋に行って休むといい」
幸村「んー…そうします」
「三成くん、幸村。おやすみなさい」
ふわりとした笑みでおやすみを伝えると、
幸村「っ…おー」
三成「おやすみなさいませ、様」
頬を少し赤らめながら、嬉しそうに返事をすると二人は部屋へと歩いていく。
信玄「姫におやすみを言ってもらえるとは幸せな奴らだなー」
「ふふふっ、そうですか?じゃあ、信玄様も、おやすみなさい」
信玄「ああ。姫に言ってもらえると今夜はゆっくり眠れそうだ。せっかくだから、このまま休ませてもらうよ。おやすみ、」
信玄は大きな手での頭を撫でると、ゆっくりと立ち上がり部屋へと戻る。
佐助「すごいな、さん」
「?何が?」
佐助「信玄様は幸村がいくら早く寝ろって言ってもなかなか寝ないんだ。だけど、さんのおやすみなさいの一言で素直に寝るなんて。その勢いで謙信様にもお願いできる?」
「謙信様に?」