【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第3章 お風呂合戦
佐助「アイドル活動……」
政宗「いや、それはいろいろと問題があるだろう」
幸村「あー…まぁ、確かに」
家康「いろいろと、ね………」
光秀「ここには『まねーじゃー』もいないことだし、無理だろう」
謙信「いっそのこと、この時代で斬り合えば良いのではないのか?」
信玄「おいおい、それは駄目だと佐助と姫に言われただろー?」
信長「いや、待て。血が流れなければ問題ないのではないのか?」
佐助「あ、真剣じゃなければいいかもしれませんね。お店にも刀のオモチャが売っているくらいなので。明日にでも、必要な数を買っておきます」
幸村「謙信様の意見を通すのもどーかと思うぞ」
佐助「いや、案外名案かもしれない」
「何なに?何の話?」
お風呂を済ませたが髪を拭きながらニコニコと近付いてくると乱世では嗅ぐことのできないほど甘く妖艶な香りが辺りに立ち込める。
政宗「いい匂いだな」
三成「本当に。ずっと嗅いでいたい香りです」
「あ、実は…さっきのお店で買った小さいボトルのシャンプーセットを使ったからその香りかなぁ?勝手に買ってごめんね、佐助くん…」
佐助「いや、全然構わない。むしろ、俺達がお礼を言わなきゃいけないくらいだ。この時代にいたときに使ってたやつ?」
「うん、この香りでお布団に入るとゆっくり寝れてたからずっと使ってたの。久しぶりにトリートメントしておきたかったから。先に出しておけばみんなも使えたのに、気が利かなくて…」
信玄「花畑のような香りは俺たちのようにむさ苦しい野郎が使うより、君のような美しい子が使うからいいんだろう」
「っ……またすぐ、そうやってからかわないで下さい!」
信玄「からかってなどいないよ。本心を言ったまでだ」
幸村「そこまでだ、信玄様!」
謙信「斬り合いの際はまずお前から斬ってやろう、信玄」
「きっ、斬り合い?!何でそんなことに…?!」
佐助「さん、説明するからとりあえず座ってお風呂上がりの牛乳でも飲んで」
「牛乳って…」
秀吉「俺が茶を淹れてやる。ここに座っとけ」
秀吉はそう言うと、スッと立ち上がり、自分が座っていた場所を指差す。
「ありがとう、秀吉さん」