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【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~

第3章 お風呂合戦


「謙信様、入ってもいいですか?……謙信様?」

が謙信の部屋に声をかけるが、返事が返ってこないためそっと部屋に入る。

「寝てる…しかも、ちゃんとベッドで…」

謙信はベッドの上に横たわり、静かな寝息を立てていた。

(こういう無防備な謙信様って、ちょっと…いや、かなり意外な気がする)

は静かに傍へと歩み寄り、しばらく魅入るようにベッドの傍へ腰を下ろす。

(みんながお風呂から上がるまで、このまま寝かせてあげよう…)

は近くにあった薄手の毛布をその体にそっとかけると、ぱしっと手首を掴まれる。

「っ!?」

謙信「ん………?何をしている…」

体にかかる毛布の感触で目を覚ました謙信の気怠げな言葉と共に、重たげに開かれた色違いの瞳と目が合う。

「あ…すみません、謙信様。気持ち良さそうに寝ていたので起こさないように毛布を掛けていました。この時期では、この時代の朝晩も冷えますので…」

謙信「そうか…寒いというのなら、お前が一緒に寝れば温かいだろう」

佐助「ストーップ。そこまでです、謙信様」

謙信の腕がの背中へ回り込む前に部屋を訪れた佐助に止められ、一気に不機嫌な顔を浮かべる謙信だった。

謙信「邪魔するつもりか、佐助」

佐助「邪魔ではありません、謙信様のパシャマ姿を早く見たいのでお風呂に入って着替えてください。それに、謙信様が入らないとさんが入れませんから」

「えっ!?もうみんな入ったの?!」

佐助「ああ。あとは謙信様とさんだけだ。それにしても謙信様。やけにお利口にベッドで寝てましたね」

謙信「『べっど』…?ああ、この褥のことか。どのようなものか横になってみたら、なかなか良い心地だったからな」

ベッドに横たわったまま頬杖をつき、満足そうに反対側の手のひらでマットレスをポンポンと叩く。

佐助「お風呂に入って着替えれば好きなだけ横になれますよ」

謙信「入るまで鬱陶しく言われそうだな…仕方ない」

そう言って、ようやくベッドから体を起こし、着替えを持って浴室へと向かう。
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