【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第3章 お風呂合戦
政宗「へえ…これを見ただけで頬を染めるとは、なかなかいいことを知った。今夜、これでお前に夜這いしたらどんな顔をするんだろうな」
艶やかな声と表情での顎を指で掬い上げると顔を近づけてくる。
(っ、口付け、される……!)
は、反射的に手に持っていたパジャマを近付いてきた政宗の顔におしあてる。
政宗「ぶっ!………はっ!おい。息できねえだろ!こんなもんで俺に止めを差そうとするとはいい度胸だ」
「そ、そんなこと言う政宗が悪いんでしょ!」
秀吉「こら、政宗!お前、何やってるんだ」
信長「隠れてこの女を手籠めにしようとするとは貴様らしくもない」
政宗「隠れていたわけではありませんが、ここまで他の奴らに邪魔立てされると隠れでもしないと二人きりなんてなれませんから」
廊下を通りかかった秀吉と信長に見られ、眉根を寄せてを政宗から引き離す秀吉と、口端を上げて政宗を見下ろす信長に、政宗は怯むことなく視線を合わせ好戦的な笑みを浮かべる。
「あ、ええっと…信長様と秀吉さんはもう用意が終わったんですか?」
信長「ああ。他の着物とは明らかに素材や質が違うものがあったからな」
秀吉「これでいいんだろ?」
「すごい、服の違いでパジャマがわかるなんて…」
(さすがは信長様だな……)
「あとは、謙信様と信玄様と、家康と三成くんと、光秀さんのを揃えれば大丈夫そうですね」
秀吉「お前一人じゃ大変だろ。三成のところへは俺が行く」
政宗「じゃ、俺が家康と光秀のところへ手伝いに行くか」
秀吉と政宗はそれぞれの部屋に向かう。
「じゃあ私は信玄様の…」
信長「その必要はない」
幸村の次にお風呂に入る信玄の部屋へ行こうとするを、信長が止め、リビングの方へ視線を送るとお風呂から上がったばかりの佐助が立っていた。
佐助「予想通り、さんは他の武将達に捕まってたな。ごめん、さん」
「ううん、幸村は?」
佐助「パシャマのボタンがまどろっこしいとか騒ぎながら格闘してる。信玄様のとこには俺が行くから、謙信様の準備をお願いできる?」
「わかった、任せて!」