【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第3章 お風呂合戦
佐助「それでは、皆さんも一度それぞれの部屋にお願いします」
謙信「お前が用意するのではないのか、佐助」
佐助「上司の部屋に上がり込んでプライバシーを侵害するわけにはいきませんので」
謙信「……相変わらず意味のわからない男だ。仕方ない」
謙信は佐助の言葉を聞いて僅かに眉根を寄せながらも立ち上がり部屋へと向かっていく。
秀吉「では、信長様の寝着は、この秀吉が用意させていただきます!」
秀吉はここぞとばかりに立ち上がり、意気揚々と信長の部屋へ向かおうとするが、信長がそれを制するのだった。
信長「待て、秀吉。この時代の風習に乗っ取って、この俺自ら『ぱじゃま』を用意するのも一興だ」
秀吉「信長様っ…いえ、やはり右腕として俺が…」
愉しそうな笑みを浮かべ、信長も立ち上がり部屋へと向かっていく信長の後ろを、秀吉は必死になって追いかけていく。
家康「俺も用意しようかな…何もかもあの子にさせるのも癪だし」
三成「では、家康様のお手伝いをさせていただきますね」
家康「全力で断る。お前に手伝ってもらうくらいなら猫の手を借りたほうがマシ」
三成「なるほど。猫と戯れる家康様も素敵ですね!では、今度家康様の元に私の御殿に居る猫さんをお連れ致しますね」
家康「…お前みたいなやつに飼われてる猫はお前に似て能無しなんだろうな」
三成「え?そんなことはありませんよ?猫さん、と呼べば返事もしますし、ふわふわしてて温かいです」
家康「あっそ。興味ないから」
家康と三成は噛み合っているのかいないのか、よくわからないことを話しながら部屋へと向かっていく。
政宗「おい、。『ぱじゃま』ってのはこれか?」
「あ、すぐ行くから待ってて、政宗」
佐助「幸村、後は順を追って説明していく」
幸村「おー。じゃ行くか」
着替えを揃えた佐助と幸村は浴室へと向かい、は呼ばれた政宗の部屋に行くのだった。
政宗「この、やけに短くて見るからに窮屈そうな袴は何だ?」
「っ!……政宗、あまり公に見せないほうがいいやつだよ、それ。現代の下着だから。はい、これがパジャマだよ」
ボクサーパンツをヒラヒラと見せてくる政宗に対し、は顔を真っ赤に染め、視線を逸らしながらパジャマを手渡す。