【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第2章 武将たちとお買い物
「ううん。佐助くんとは、私が初めて乱世にタイムスリップした日に会ったの。それから、色々と助けてもらってるんだ」
佐助「今では唯一の現代人仲間で、大事な友人だと思ってる」
「ふふふ、そうだね」
信玄「妬けるなー。だが、そうなるとの恋敵は幸ってことかー」
幸村「は?何で恋敵とかになってんだ?」
佐助「幸村とはズッ友だと思ってた。ごめん、俺にはそんな趣味はないんだ。だから、幸村の気持ちには応えられない」
幸村「俺だってねーわ」
佐助の無表情のボケと幸村の見事な突っ込みで笑い合っていると、ドアが開いて秀吉が入ってくる。
秀吉「参った…この時代の女子はそこらの浪人より骨がおれるな」
「秀吉さん、お帰りなさい!」
秀吉「ん。ただいま、。信長様、周辺を見回りましたが、特に怪しいものはありませんでした。安心して今夜はお休みください」
信長「ああ。見回りご苦労だったな、秀吉」
秀吉「いえ、信長様の眠りを妨げる輩が居てはなりませんから、当然のことです」
そう言って頭を垂れると、の隣に腰を下ろす。
政宗「秀吉、わざわざの横に座らなくても俺の隣も空いてるぞ」
秀吉「いーや。気持ちだけ受け取っておく。こいつの世話を焼くためには近くに座っておかないと意味がないからな」
光秀「くくっ…お前が見回りに行っている間、幸村殿が世話を焼いているようだったぞ?役をとられたな、秀吉」
秀吉「何?」
「あ、幸村には飲み物とおつまみの入った袋を持ってもらっただけだよ。秀吉さんも疲れたでしょ?お茶淹れるね」
秀吉「いや、茶ぐらい自分で淹れるから大丈夫だ」
秀吉はの頭をぽん、と撫で、立ち上がると佐助のいる台所へと向かう。
佐助「あ、お湯はポットに入ってるので俺が淹れますよ」
秀吉「『ぽっと』?」
佐助「はい。水を電気の力で熱くする機械です。本当に熱いお湯なので火傷に注意です」
佐助が指差したポットに怪訝そうな顔を向けると、急須に茶葉を入れた佐助がポットの仕組みを説明していく。
信長「ほう。貴様らの時代では『でんき』というものが不可欠のようだな」
「そうですね…この時代では電気が止まっちゃうと困ることのほうが多いです」