【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第2章 武将たちとお買い物
「ぎゃっ…逆ナン?!」
秀吉「何だ、その『ぎゃくなん』って」
佐助「簡単に言えば、女性から男性に逢瀬の誘いをすることです」
秀吉「何?!天下人の信長様に対して失礼な真似を!!」
「秀吉さん落ち着いてー!」
刀を持っていたら斬りかかりそうな勢いで興奮する秀吉を何とか宥めようとが慌てて制止すると、一人の女の人が軽くの肩を叩く。
女「ねえ、あなたこの人達の知り合い?お互い呼んでる名前もそうだけど、戦国武将になりきってるとかなの?」
「あ、はい。そうです…えっと…戦国武将が大好きな人達なんです、あはは」
(なりきってるどころか、むしろ、武将達本人なんですーっっ)
表面上、言葉を合わせながらも、思わずはそう心の中で叫んでしまう。
佐助「さん達も戻ってきたし、そろそろ帰ろう。やっぱり全員で動くと目立ちすぎる」
謙信「…興冷めだ。酒でも寄越せ。佐助」
佐助「はいはい。帰りがけに買いましょうね、謙信様」
信長「待て。金平糖がまだ手に入っておらん」
「ふふふ、大丈夫です。ちゃんと買ってきてますよ。もちろん、お酒も買ってます」
信長「ふっ、ならば良い。帰るぞ」
謙信「良い子だ。褒めてやろう」
満足そうに信長と謙信は笑みを浮かべると、来た道を戻っていこうとする。
幸村「信玄様、あんたもいつまで喋ってんですか。置いて帰りますよ」
信玄「悪い悪い。あまりにも必死だったから放っとけなくてなー。じゃあな、お前達も早く帰って寝るんだぞ?」
女達「はい!」
政宗「俺たちも帰るぞ、。その荷物の様子だと帰ってから準備とかあるんだろ?」
「うん、荷物だけで分かるなんて、さすが政宗だね」
三成「秀吉様、私も荷物を運ぶのをお手伝いしますね」
秀吉「ああ、悪いな」
は、先程まで武将達を取り囲んでいた女性達に軽く挨拶すると、先に歩いている信長と謙信のあとについていくのだった。