【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第2章 武将たちとお買い物
秀吉「なんぱ、なんちゃらって意味は分からないが、そーいうことなら、兄である俺が着いていく。こいつの世話を焼くのは俺の役割だからな。信長様、お許しを頂けますか?」
佐助「確かに、秀吉さんなら喧嘩っ早い訳でもないし、適任かも知れない」
「ありがとう、秀吉さん。よろしくお願いします」
秀吉「ああ。安心して任せろ」
信長「秀吉、貴様。この俺の許しを待っていたのではないのか」
佐助「信長様、俺たちと美味しいコーヒーを飲みましょう。新しい物好きな信長様ならきっと喜んでくれるはずです」
信長「ほう。それも悪くない。がどのようなものを選ぶのか待つのも一興かもしれん」
佐助「じゃあさん、任せてしまってすまない。もし、いいのがあればこれで支払いしといてもらってもいい?」
佐助はズボンのポケットから財布を取りだし、クレジットカードを渡す。
「これっ…佐助くんのカード?でも、どうして?」
佐助「助教授が俺の荷物を預かっていてくれて助かったよ。戦国ライフでは使えないから、残していても仕方がない。どのみち、あまり使って無かったし、俺は戦国時代に戻るつもりだから気にしないで買い物を楽しんで」
信長「佐助。さっさと『こーひー』とやらを飲ませろ」
佐助「じゃ、そこのカフェで待ってる」
佐助はそれだけ告げると、信長達を連れてカフェの中へと入っていった。
秀吉「じゃ、行くか」
「うん!」
(戦国時代に戻れたら、佐助くんに何かお礼をしよう)
光秀「ふっ…兄と言いながらしっかりと小娘の手を引いて行くとは、あれでは恋仲と思われても仕方のない光景だな」
幸村「そーか?迷子の子供を連れ回してる風にも見えるぞ。つーか、これ、全く読めねーんだけど…」
武将達は店の中から二人の後ろ姿を見送ると、片仮名だらけのメニュー表に苦戦を強いられるのだった。