【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第2章 武将たちとお買い物
三成「うわぁ…先程よりも更に『でんき』というものが灯っていて明るいですね」
陽が沈んだ夜道を照らすように、街灯や建物のライトが至るところで灯っているのを見て、三成は感嘆の溜め息をつく。
光秀「確かに、夜でもここまで明るいなら闇討ちは出来ないな」
「さらっと物騒なこと言わないでください、光秀さん…それにしても、私達と同じ現代の服を着てるのに信長様達はやっぱり目立っちゃってるね」
は隣を歩く佐助にそう告げ、辺りを見回す。
佐助「確かにそうだな…戦国武将の雰囲気と相まって、みんなイケメン揃いだからな。俺も負けられない」
初めて訪れた土地とは思えないほど悠々と歩く信長と謙信に続き、無意識に色香を放つ他の武将達も二人に負けないほど目立っており、道行く人たちが皆振り向き、頬を染めている。
幸村「おい、佐助。どこまで行くんだ?さっきから回りの目がうっとーしいんだけど」
謙信「確かに。刀さえあれば斬り捨ててやりたいところだ」
信玄「たくさんの姫達から熱い視線を送られることに幸も謙信も慣れてないからなー」
信玄は視線が合った女の人たちに向かって手を振りながら微笑む度にそこらじゅうから歓声があがる。
家康「あぁもう…うるさすぎて敵わない」
「家康、大丈夫?もうお店着くよ?…ほら、あそこ」
が苛立ちを隠せない家康に駆け寄り、向かいのビルを指差す。
家康「…見るからにうるさそうな店だね。けど、ここまで来たから付き合ってあげるけど」
「ふふふ、ありがとう、家康。家康にもバッチリ似合う衣装を見つけるからね!」
家康「…好きにすれば」
家康は、ふにゃりと笑いかけるに、少し口元を和らげる。
信長「待て。まずは俺からのだ」
謙信「馬鹿を言うな。酒を我慢してここまで来ているのだ。俺のから見繕え、」
バチバチと火花を散らしながらを挟む信長と謙信の間に佐助がすかさず入り込む。
佐助「謙信様、信長様。今夜は衣装選びの下見ということをお忘れなく」
「あ、じゃあ私お店に行って見てくるね。急いで戻って来るから佐助くん達はそこのコーヒーショップで待ってて?」
佐助「ああ。…だけど女の子一人で店に入らせるのも心配だな…一応、ナンパスポットな訳だし」