【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第1章 ~乱世から現代へ~
感心する信玄の横で、秀吉は眉間の皺を深め溜め息をつく。
秀吉「しかし、こんな夜にを連れ回すのは気が引ける」
家康「どんだけ過保護なんですか…」
三成「大丈夫ですよ、秀吉様。私たちが様をお守りするのですから」
秀吉「当然だ。、俺たちから離れるんじゃないぞ?」
「ふふふ、はーい。わかりました!」
政宗「この時代のことならこいつらの方が詳しいだろ。…にしても、この未来の袴は窮屈だな。刀が差せねえ」
政宗はジーパンのベルト通しに刀を差そうとするが、なかなか差し込めずにいた。
佐助「あ、みなさん。刀は持っていかないようにしてくださいね」
政宗「何?」
謙信「なぜだ、佐助」
政宗と同じように愛刀の姫鶴一文字を差し込もうとしていた謙信が不機嫌そうに色違いの瞳を細め佐助を見据える。
佐助「銃刀法違反で捕まります」
三成「銃刀法違反…ですか?」
「現代では刀を持っていたり、振り回そうとしたら警察に捕まっちゃうんだよ」
きょとんとした様に紫の瞳を瞬かせる三成に告げる。
佐助「謙信様、ハロウィンパーティーが牢屋でっていうのもつまらないでしょう」
信玄「確かになー。よし、じゃあ刀を置いて甘味を食いにいくか!謙信」
謙信「断る。俺は梅干しと酒があれば良い。牢がどうした。斬れば良いだけのことだ」
幸村「いやいや、それはさすがにヤベーだろ」
信長「ならば、刀の代わりに金平糖を寄越せ。それで我慢してやる」
「ちゃんとお店にありますから買いにいきましょうね、信長様」
秀吉「ちゃんと量を考えろよ、」
家康「俺はここで留守番しときます」
政宗「何馬鹿なこと言ってんだ、家康。せっかく五百年後の未来に来たんだからお前も愉しまなきゃもったいねえぞ」
家康「ちょっと…、服引っ張らないでくださいよ」
政宗「いいから、つべこべ言わずに行くぞ」
ーーーこうして、武将達はと佐助と共に夜の京都の街へと出掛けていった。