【イケメン戦国】武将たちとハロウィン~逆トリップ~
第1章 ~乱世から現代へ~
家康「…どこまでわかって言ってるの?」
呆気にとられているを横目に家康がぼそっと呟くと三成は嬉しそうに家康に向きニコニコと笑顔を振りまく。
三成「家康様は私のことをわかろうとしてくれてるのですね?!とっても嬉しいです!」
家康「あぁもぉ…それ、本気でムカつくんだけど…勘違いにも程がある」
苛つく家康とは真逆に、三成は全く気にせず嬉しそうにニコニコしている。
幸村「へー、お前ら仲悪かったんだなー」
政宗「あの二人はいつものことだ」
秀吉「まったく…お前たち、何度も言ってるが少しは仲良く…」
家康「何度もお答えしてるように三成と仲良くなんて無理ですから」
秀吉が溜め息をつきながら二人の間に入るが、最後まで言い終わる前に家康に答えられ、肩を落としさらに深い溜め息をつく。
信長「良いだろう、貴様らのいう『はろうぃん』とやらに出てやる。秀吉、今回ばかりは俺から金平糖を取り上げることは断じて許さん」
大好物の金平糖を堪能できるまたとないチャンスに信長は金平糖の管理をする秀吉を一喝し、愉しそうに笑う。
秀吉「信長様……」
心配を全面に出しながらも秀吉は頭を下げる。
秀吉「はっ……ですが、あくまでも今回限り、ですよ」
信長「ふん、猿め」
家康「甘味とか、ホントにふざけてる…あんたのいた時代には辛味の祭りとか無いわけ?」
「それ、家康しか無理だと思う…」
信玄「幸も、今回は姫に免じてこの時代の甘味を堪能させてくれよ?」
幸村「駄目です。だいたい、あんたは日頃から甘味を食べすぎっての。体のこと考えて少し控えろってあれほど言ってんでしょーが」
信玄「やれやれ、幸はこんな時まで手厳しいなー。この時代の甘味なんて、もうお目に掛かれないかもしれないんだぞ?」
甘味を堪能しようとする主君を牽制する秀吉と幸村に対し、信長は不機嫌な表情を浮かべ、信玄は残念そうな表情をするのだった。
光秀「くくくっ…春日山城にも秀吉のように小言をいう奴がいたとはな」