第12章 パロッティ路地裏イチャイチャ in 佐助
「..................」
みょーーん
「りゃっ!?いひゃい、いひゃい!」
「演習とはいえ、任務中に寝たらいけません」
パッと頬から手が離されると、一気に血が循環して暖かくなる。
頬をマッサージしている私を見下ろしながら、佐助がクイッと眼鏡を押し上げる。
「伊稚から伝令は?」
「まだ来ない。そろそろ.....あ、来た!」
夜闇に紛れて、1羽のフクロウが私めがけて飛んでくるのが見えた。あまり市中にはいない鳥だけど、鳩の調教が間に合わなかったから仕方ない。
路地裏に差し掛かると、低く低く飛んで、フワリと私の肩へ止まった。