第6章 路地裏イチャイチャ in ドーラ
コツン....
「あれからいろいろあったがよ。俺ぁ、お前とラピュタに行けてよかったと思ってるよ」
コツン...
「気持ち悪いんだよ、クソジジイ。ありゃあ、シータたちがいたからじゃないか。おまけに船まで無くしちまって」
カタ....コツン...
「可愛いボロ船ちゃんか?たしかにそうだけどよ?50年も一緒に夢を乗せてくれたんだ。休ましてやりたかったところだぃ」
コツン...
「ふん。痩せ我慢なんてガラじゃあないね」
「...ドーラには感謝してる。男の下らねぇ夢に付き合わせちまったのによ?こうして余生にチェスの相手もしてくれてよ」
「ショボくれてんのかい?ますます気味が悪いじゃないか。地に足ついた生活が落ち着かないなら、もう1回飛ぶしかないだろ」
「いぃや。もう未練もねぇし、空も飛ばんよ。ドーラがいりゃあ、十分だぃ」
「...........」
「ほれ、チェックメイト」
コツン
「ァん?」
完