第7章 サンジ君(DNH企画)
「ナミさぁぁぁん、ロビンちゃぁぁん、ああ、今日もなんて刺激的なんだっ♡はい、オヤツです」
今日もまた、サンジ君のチャラけた行動。そして一番目。
苛々しながら鋭い視線を向けていた。
何よ何よ!やっぱりサンジ君、変わらないじゃないの…!もう…!
「…………」
私はゆっくり足音を立てないよう、そぉっと近づいて、サンジ君の真後ろに立った。
ナミが私に気づいて、目をひん剥いている。ロビンはくすりと笑う。
「サンジ君」
低く刺すような声を出す。
「ん?何……!」
ガバッと顔を引き寄せて唇を奪って、全員に見せつけるように、舌を絡めて激しい口づけを無理矢理交わした。
「次から、もうそんな態度しないで!私嫌なの!」
真っ赤になりながら言えば、周りからゲラゲラ笑った声が聞こえたが、一切無視してサンジ君を見ていた。
呆気に取られたサンジ君。
無言でその場を私は後にした。
✽✽✽✽✽
今日も最後のデザート。
サンジ君の革靴の音が耳に聞こえる。いつもの場所で1人、口を尖らせて拗ねていた。
「花奏ちゃん、何だよ、さっきの。嫉妬した顔が剥き出しじゃねェか」
「……知らない!サンジ君なんて、き……」
ことんと、私の隣に置いた甘いティラミスがのった皿。
飾ったお世辞や
甘い言葉を全然、言ってくれない。
でも、
優しい口づけをサンジ君は、
いっぱいしてくれた。
"花奏ちゃん、愛しているよ"
fin